小川国夫という「太陽」が没した後、ぽつんと宙に残った「月」としての私。作家の影として暮らした日々の苦しみと、夫の光を浴びて生きた悦びを綴った追想のエッセイ。〈受賞情報〉小島信夫文学賞・特別賞(第7回),講談社エッセイ賞(第29回)