教師や親も、いまや子どもが見えなくなった。いじめ、不登校、普通の子のナイフ事件、援助交際…。その背景とは何か。子どもの学歴信仰の急速な崩壊と目標喪失。メディアの多様な発達と退屈さを増した一斉授業。時代遅れの校則や、いい子競争を強いられる内申書重視の息苦しさ。優れた教育実践の旗手が、学校荒廃の現状と学校内外の要因を見つめ、「子どもを主役に」を旗印に従来の子ども観の一大転換をはかって、子どもの自己決定能力の確立と学校再生の道を展望する。子育て、教育に行きづまる親や教師必読の決定版。