現代哲学の潮流は1960年代以降大きく変貌した。ことにドイツでは、伝統的哲学の文脈に依拠しながらも、現代の問いに真に対応しうる哲学の復権が企図された。本書は60年代以降の動向を概観し、超越論哲学、現象学と解釈学、言語行為論と批判的合理主義など、代表的哲学の核心をついた論考を集成し、その変貌をたどる。