介護保険によって恩恵から権利へと一変した高齢者福祉。だがそこには、日本社会の課題もまた凝縮して現れている。十全なケアを可能にする社会的な仕組みをどのようにして構築するのか。協力原理の観点からケアのビジョンと設計を描き直し、安心して暮らせる社会づくりを構想する。