保育園に入れない、いわゆる待機児童が問題になって久しい。一方では保育園の量的改善のため規制緩和によって、十分なスペースも、保育者の手も目配りも不足しがちな施設が増えている。選択肢は増えても、不安は増すばかり。そもそも保育園は誰のもの?誰のための「便利」?子どもにとって最良の保育とは何か。日本が批准している「子どもの権利条約」に立ち戻り、原点から問い直す。