1945年5月,ナチスドイツが無条件降伏した直後におこなわれたトーマス・マンの講演「ドイツとドイツ人」は、ドイツの精神的伝統の特質を見事に描き出したもので、数多いマンの思想的政治的発言の中でも特にすぐれたものといわれる。他に「理性に訴える」「ゲーテと民主主義」等を併収。ドイツを考えるための必読の書。