「場所」の考えを「歴史的実在の世界」へと具体化した西田は、さらに思索を深める。2では、生活世界と生死界とが浸透しあう理論的構造を究明し、創造的世界の創造的要素として働きつつ、世界の深みに生死する人間の生命の根源に追ってゆく。ここに非連続の連続、行為的直観、歴史的身体など、西田哲学の重要な思考が創出される。(全3冊)