宗教とは、社会における「聖」と「俗」の集団表象であり、社会そのものに根ざす力である。デュルケムは、オーストラリア原住民のトーテミズムを考察の対象としてとりあげ、宗教の社会的起源・機能を解明してゆく。宗教現象の研究に社会学的方法の規準を適用して、科学的基礎を与えた名著。