「大東亜共栄圏」とは、植民地や占領地の富と資源をすべて日本の戦争目的のために動員するという体制にほかならなかった。しかも日本軍の現地自活主義はさらに物資収奪を乱暴なものとした。本書は、日中戦争前後から敗戦まで日本の軍事支配地域で展開された政策と実態を総合的に分析する。戦後責任また戦後補償を考えるための必読書。