伸びない所得、減る従事者、消費の低迷に輸入品攻勢…。漁業の衰退は、戦後日本が工業優先で突っ走った代償だった。だが、健康食品としての魚の長所が世界的に認知された今こそ、豊かな魚資源を積極的に活用すべきである。漁業水域200カイリ内中心の操業で自給が可能なことを明らかにし、日本漁業再生への道を描く。