わずか三十一音で紡ぎだされる詩の世界。その可能性に挑みつづけた前衛歌人は、「つくる」ということをどう見つめてきたか。比喩、詞書、序詞、連作といった技法から、事実と虚構、写生、即興、音韻の問題、さらには民衆、風土、戦争とのかかわりまで、自在な筆致で、短歌をこえるようにして短歌の核心に迫る、本格的入門書。