クラフト・センター・ジャパンは、日本各地に残る伝統的産業工芸の再活性化を企てるために各種の活動を行ってきました。本書はこれらの運動の一環として、日本の優れた手工芸品を「造る人」と「使う人」の橋渡しとなることともに、高度経済成長以降の混迷した世相の中で、新しい生活運動や文化活動の一つの拠り所になることを意図しており、工芸家やデザイナーのみでなく、文学者、歴史学者、文化人類学者、建築家、ジャーナリストなど広範囲な分野の方々を執筆者に迎えた本書は、「モノづくり」を通して暮らしを見直すユニークなエッセイ集です。