明治人は西欧文明の衝撃をどのように受け止めたのか。そしてどのような国家を構想したのか。底辺の民衆の思想に視座を据え、各地に残る憲法草案や結社の動きなど、自ら発掘した原史料を駆使して、明治文化の全体像を歴史の躍動の中に描きだした。民衆思想史の方法で日本の近代像を一変させた著者の代表作。