宗教を問うことは人間を問うことである。私とは何か。東西の伝統の狭間で、人間の生涯をいかなる文脈で捉えるべきか。無我の境地とは果たして可能か。人間の生死と宗教はどう関わり続けているか。人間として生きることの真実を求めて、古今東西の叡智と対話し続けてきた著者が到達し得た思想の深みを鮮やかに示す新編集版の著作集成。