「およそ役人たらんとする者は法規を楯にとりて形式的理窟を言う技術を習得することを要す。」国家と国民を法律で媒介すべき役人の硬直ぶりは、昔も今も手におえない難問である。近代日本の代表的法学者が、保身・権威主義・形式主義に固まる役人根性を撃つ痛快辛口エッセイ。大正デモクラシーを呼吸した自由な精神が弾ける。