「21世紀は中国の時代」といわれているが、ハイテク業界ではむしろインドに注目が集まっている。90年代初頭からの経済自由化で着実に成長を実現。世界最大の民主主義国家、英語話者国家であり、ハイテク分野への集中投資により、ソフトウェアの輸出額は世界第二位。マイクロソフトのウィンドウズからJRの改札機のプログラムまで、いまや世界のソフトウェア業界は、インド人なしではやっていけないと言われるほどである。本書は6年にわたり「新インド」の中心であるバンガロールに滞在した日本人ジャーナリストが、インドの急速な発展の秘密、そして将来の展望を語る啓蒙の書である。