「サンタっているの」と、百年ほどまえ、新聞社に投書した少女がいた。その名はバージニア・オハンロン。この素朴な質問に、ニューヨークのサン新聞は「社説」で答えた。その名文は、いろいろな形で読みつがれ、多くの人びとの心をあたためてきた。しかし、その少女のことはほとんど知られていなかった。「社説」の読者の要望に応え、バージニアの足跡をたどった。