現代哲学に決定的な衝撃を与えた主著『存在と時間』に焦点を絞り、思想の核心を明快に読み解く。中心概念「世界内存在」を同時代の思想を視野に入れながらその形成を跡づけ、書かれなかった「時間と存在」の章の考察とハイデガーが構想した常識を覆す哲学史の展望から、を明らかにする。独創的な視点にたちながら平易に書かれたハイデガー入門。