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  • 著者森村誠一/著
  • 出版社角川書店
  • ISBN9784041365830
  • 発行1987年0月

相死相愛

アベックが集まるので有名な沼のほとりで、若い男女の死体が発見された。死んでいた銀行員の佐伯敏夫と水沢昌子の2人は相思相愛の仲であった。だが2人の前には大きな壁があった。それというのも、2人が育った町は、多年水沢一族が市政を牛耳ってきたが、佐伯の父親が反旗を翻し、それを覆したからだ。それ以来、両家は不倶戴天の敵となった。事件はそれを苦にしての心中ということで結着がつくかにみえたが、佐伯が銀行で1千9百万円の株券を横領していたという事実が判明するや、新たな局面をむかえる…。心中事件のかげに隠された巧妙なる完全犯罪を描く。「表題作」他5編を収録。

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