自撮り棒、事故物件、宇宙葬、ホメオパシー、
アニメ聖地巡礼、無音盆踊り、河童の選挙権……?
未来のようでいて過去、あまりに古くて新しい。
インターネット、スマホ、最新テクノロジーが
神仏・祭り・習俗と絡みあう新世紀のリアルとは――?
柳田国男や宮本常一以来、
不安定で流動的な現象の中にこそ
日本人の変わらぬ本質を見出してきた民俗学が、
新時代に切り込む。
民俗学者による「WIRED.jp」、異色の人気連載がついに単行本化!
【目次】
序 ―― 二一世紀の「感情」
1 ザシキワラシと自撮り棒
2 宇宙葬と星名の民俗学者
3 薬師如来と「ガルパンの聖地」
4 テクノロジーの残酷
5 景観認知症
6 文殊菩薩の化身たち
7 無音盆踊りの「風流」
8 ポケモンGOのフィールドワーク
9 祭の「機能美」と戦後建築
10 複数のアメリカ国歌
11 UFO学のメランコリー
12 山伏とホメオパシー
13 お雑煮の来た道
14 すべての場所は事故物件である
15 河童に選挙権を!
16 大震災の「失せ物」
ありえなかったはずの未来─「感情史」としての民俗学
おわりに
参考文献