辞書というのは単に日常生活の上で「必要があって」だけ引くものではない。辞書とは、時に共に言葉の海で戯れる友であり、時には敬うべき師であり、またかけがえのない伴侶であったりもするのである。この奥深くも魅力的な辞書という書物をめぐって、各界のいずれ劣らぬ卓抜した言葉の遣い手たちがつづる珠玉のエッセイ集。