日本人の仏教は日本人の固有の宗教観や庶民信仰をもとに成立していった。聖徳太子からはじまり、明治の排仏毀釈にいたる、この一貫した日本仏教の流れを、日常的観都からとらえ、宗派の教義や歴史におわらない、新たな仏教史の試みである。