十編の童話論・詩論からなる本書は、著者独自の視点(地勢論=『銀河鉄道の夜』、劇論=『注文の多い料理店』等々)を提示し、賢治文学を"読みとく鍵"を明らかにする。賢治生誕100年を飾るにふさわしい最も新しい作品論。