• AuthorAbécassis,Eliette/著 鈴木敏弘/翻訳 Ab'ecassisEliette/著 ほか
  • Publisher角川書店
  • ISBN9784047914247
  • Publish Date2002年-1月

クムラン : 甦る神殿

クムラン-それはユダヤの荒野の果て、世界から切り離された場所。その奥深くに穿たれた洞窟で、一九四七年、聖書の原本といわれる「死海文書」が見つかった。それから約五十年後、聖なる文書の盗難を皮切りに、残忍な殺人事件が起こる。考古学者ダビッドと息子アリーが突き止めた真相は、大いなる危険を孕む、聖書の預言に隠されたものだった…。そして悲劇はふたたび、ここから始まる。クムランの砂漠で見つかった惨殺死体。祭壇の上に寝かされ、丸焼きにされた肉体は、さながら神に捧げられた生け贄のようであった。被害者は考古学の世界的権威で、彼は「死海文書」のひとつ、『銅の巻物』に記されていた宝物を探っていたという。事件から二年、俗世から離れて洞窟に隠遁し、写本の修行を続けていたアリーは、必然の力によってふたたび混沌たる現世に引き戻されることに…。「死海文書」の果てしない謎をめぐり、張り巡らされる無数の因果-処女作『クムラン』にして熱狂的な支持を集めた著者が、さらなる才智を注ぎ、神学ミステリーの新たな可能性を提示する、待望のシリーズ新作。

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