「チャンク」って何? それは単語でもなく、文でもない、いくつかの単語が集まった「意味の断片」のこと。 私たちが日本語で会話する場合、最初から最後まで文を作ってから話すことはまずありま せん。頭に浮かんだ断片をそのまま口に出しながら話をつないで行くのが普通です。 しかし、いざ英語で話そうとすると、頭の中で「完璧な文」を作ってからでないとしゃべ れない完全主義者になるのはなぜでしょうか。 単語を並べるだけ、度胸だけの英会話ではもう恥ずかしい。かといって、沈黙している時間の方が長いようでは相手にされない。そこで、日本語と同じように意味のかたまりであるチャンクをドンドンつないで話せるようになろうというのが本書です。
★なぜ英文法なの? 自分の言いたいことをちゃんと伝えるには英文法の力が必要です。でも、ピリオドで終わるまでの英文ではなく、you could say so, butとかShe's just likeとか、数語単位のチャンクの中で文法を使えばいいのだから、はるかに簡単。しかも、本書の文法はいろいろな決まりごとをひたすら覚える英文法とは全く異なります。わかっているつもりでも、いざ話そうとする不安になるaとtheの使い分けも、イラストを見て感覚的につかみ、エクササイズで「あー、そうだったのか」と納得する構成です。最後には、文法なんて意識しな いで、「自動的に使える」ようになるのがこの本の目的です。
★チャンクはここまで使える! チャンク単位で英語が話せるようになれば、「リスニングも聞こえた順に」わかるようになります。「リーディングも後戻りせずに、頭から」理解できるようになります。なぜなら、チャンクが使えるということは、長い英文の「意味の切れ目がすぐにわかる」ということ。英語がドンドン流れる中で、意味の切れ目を瞬時に判断するには、文法力が不可欠。つまり『チャンク英文法』は文法を自由自在に使いこなして、英語の運用能力を飛躍的に高める画期的な実践本なのです。