五輪柔道史上、前人未到の3連覇を成し遂げた野村忠宏。奔放な発言と、ここぞという場面の勝負強さから「天才」「神技」と呼ばれる野村は、実は臆病で、だから自分自身を追い詰めてきた。右膝前十字靱帯断裂という柔道家生命の危機を越え、35歳の現在もなお世界の頂を目指す野村が明かす闘い続けられる理由と、折れない心の作り方。「天才」が「ひとりの正直な男」として努力と涙、生身の自分をさらけ出した初の著作。