古代呪術に関わる結びから、園芸、武具、服装、水引、鷹狩り、船舶、スポーツに関わる結びまで、一〇〇〇余種におよぶ結びのすべてを、著者が五十数年の歳月をかけて収集網羅。黒田清輝に師事した洋画家でもある著者自らによる結び方の図六〇〇余と技法解説、および、人間社会と結びの思想に関する論考も併せて収載した画期的大著。八代目坂東三津五郎をはじめ、日本を代表する民俗学者のひとりである宮本常一、染織研究や人形収集で知られる美術史研究家の山辺知行らも絶賛した、一九七四年刊行の幻の名著がよみがえる。