天空に向かってなお螺旋を巻き続けるサグラダ・ファミリア大聖堂、聖母マリアの子宮のように人々を包み込むコロニア・グエル、カサ・バトリョの屋根をかたどるカタルニャの伝説のドラゴン…。植物の蔓のように丘陵へ伸び拡がる地下鉄、ゆるやかに波打ち、フワリと脹らむ壁や窓…。アントニオ・ガウディの作品を幹に、ヨーロッパ各地に梢を繁らせる、生命ある建築の不思議な魅力を、豊富な写真でものがたる。