戦後の都市開発は生産と利便に傾き、都市に対する文化的構想力を喪失していた。本書は、近代が生み出したそのような「計画された都市空間」ではなく、「生きられた都市空間」、たとえば神社や寺の境内、鎮守の森、道、広場等の再発見によって、人々が住みこなし、多様な意味をつけ加えていく「スミカとしての都市」の復権を目ざしたものである。著者のファンタジーに満ちた自由な発想と提言が随所に息づく上田都市論の原点をなす好著。
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