近年、東アジア世界の古代日本と朝鮮・中国の関係が論ぜられるようになって久しい。本書は、古代史専攻の著者が成した数多くの論文の中から、特に三国関係のものを選んで収録した。「朝鮮からの渡来人」をはじめ、「神功皇后伝説の成立」や「朝鮮の間諜の活躍」、また日中文化交流に欠かせない「舶載鏡の話」など、和歌をたしなむ著者ならではの繊細にして温雅、しかもわずかの妥協も許さぬ厳しい歴史家の目が随所に光る好著といえる。
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