上代から江戸時代まで、『古事記』から『東海道中膝栗毛』まで。日本古典文学の全史を渉猟し、特に読んで楽しい笑いの場面ばかりを選びぬき解説する。それは、とかく難解で敬遠されがちの古典文学に、どうか初心の読者も親しんでほしいとの著者たちの願いの具体化である。名うての歴史研究家、傑出した国文研究者として知られる著者たちが、無双の学殖と熱い情熱をこめて編述した異色の古典入門である。