石油ショック以降、先進資本主義諸国は執拗な経済危機と再編の時代を迎えた。市場経済を復活させたレーガン、サッチャーの新自由主義もバブル経済の崩壊で、高失業率と長期低迷の世紀末不況に直面。世界経済は八億余の失業者、困窮者を抱え、大恐慌以来の最悪の状況にある。レギュラシオン理論など最新の学説を紹介しながら現代資本主義の特質を明らかにし、危機を克服する処方箋を探る画期的論考。