「近代は諸条件の平等化に向かう」というトクヴィルにとって、絶対主義も一つの社会学的現象である。王政による中央集権は階級秩序の破壊、富の平等化、思想の同一化をもたらし、革命はその中ですでに進行・達成されていた。一七八九年の革命はアンシァン・レジームとの断絶ではなく、国家利益のために社会の地位が剥奪されてゆく歴史の産物であったと看破。『アメリカの民主政治』と並ぶ刮目の歴史論。