魂を揺さぶる迫力ある名文で仏法の真髄を綴り、日本宗教史に冠絶する道元の代表的著述『正法眼蔵』。道元は、人間いかに生きるかを根源的に問い続けた。いまのいまこそすべて、「いまの行持」がなにより肝要と、修行の意味を深く、鋭く論究した「行持」の巻。この名著を心の糧として読み続けてきた著者が、道元の思想の核心、行持の眼目は何かを丁寧に読み解く。