ルネサンス以降、ダイナミックに展開した西洋の哲学。現代哲学の肥沃な地盤となった近世哲学は、哲学の主題、主観に新たな理解を加え、自己意識を大きく深化させた。新しい人間、新しい神、新しい世界の発見。エラスムスからデカルト、カント、ヘーゲルに至る流れをキリスト教との関わりにおいて巨視的に見据え、現代思想へと熟成してゆく近世哲学を明解に概説する。