昭和16年12月8日、太平洋戦争勃発。日本軍は東南アジア各地を占領したが、17年以降太平洋上ではアメリカの反攻によって形勢は逆転し、日本の敗色は濃くなった。総力戦が謳われ、人々は軍需工場に動員され、学生も戦場に送られた。主婦らはヤミや買い出しで生活を支え、子どもたちは疎開した。