サティシュ・クマール、現代世界を代表する思想家と一週間を共に過ごした一八人の大学生たちが学んだ人生の意味。インドに生まれ、九歳でジャイナ教の修行僧となり、やがて二年半かけて徒歩で世界の四つの核保有国を巡り、核兵器の廃棄を訴える平和巡礼を行なったサティシュ。自然との向き合い方、お金の意味、仕事の選び方、幸せの実体、親子関係のあり方、そして死……人生の主要なテーマをサティシュが優しく学生に語りかける。
サティシュ・クマール――現代世界を代表する思想家と一週間を共に過ごした一八人の大学生たちが学んだ人生の意味のすべて。
一九三六年、インドのラジャスターン州のシュリー・ドゥンガルガルという町で生まれたサティシュ。九歳でジャイナ教の修行僧となり、一八歳で還俗(げんぞく)。やがて、二年半かけて徒歩で世界の四つの核保有国を巡り、核兵器の廃棄を訴える平和巡礼を行なった。『スモール・イズ・ビューティフル』などの著作で知られるE.F・シューマッハーとの出会いをきっかけに、一九七三年からイギリスに定住、以来、環境運動や平和運動に携わり、いまでは現代世界を代表する思想家として多くの人々に敬愛されている。
そんなサティシュの話を聞けば聞くほど、生きるのが楽になると、多くの人々が感じてきた。彼からの学びが、そのまま栄養となって人生を豊かにしてくれることを実感できる。いや、話を聞かなくたって、とにかく一緒にいるだけでも心が弾む、それがサティシュ・クマールという人。
本書では、この一週間に行なわれたサティシュと学生たちのセッションを可能な限り再現。自然との向き合い方、お金の意味、どんな仕事をするべきかといった話題から、幸せ、親子関係、そして死に至るまで、人生の主要なテーマが次々に登場する。