20世紀というこの複雑な時代と厳しい社会にあって人々は一種の脅迫観念に取り憑かれている。それが自己否定や絶望を招き、厭世観を生む結果となっている。この本は、人が生きて行く上で必要なことをわたしたちはみんな、充分に知っているし、お互いに思い遣りをもって、手を繋ぎ合って行けば大丈夫だということを語りかけている。"フルガム現象"として全米の学校、企業、政界、マスコミで大ブームを起こした表題作ほか珠玉のエッセー51編を収録。