時は2046年、東京大震災を生き延びた、独居老人で元小説家の「私」のもとを、「ボランティアのバーさん」やゆとり世代の50代編集者などさまざまな人たちが訪れる……。
生きるのは面倒くさいとボヤキつつ、人生の真実を喝破する、橋本流老人文学の傑作!
「人生は消しゴムのようなものだ。いくら使って消して行っても、使い切るということは起こらないのだ。」
「生きているだけで疲れる年頃なんだ。あーあ。」
【目次】
九十八歳になる私/九十八歳になった私/国会解散の巻/ロボット君の巻/病院に行ってましたの巻/女はこわいよの巻/プテラノドン退治の巻/九十九歳になっちゃうじゃないかの巻/メロンの娘の巻/たまには起こせよなんとかメントの巻/カナブンに寄せる思いの巻/死にそうでなぜ死なないの巻/人生は消しゴムだの巻