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  • 著者松本吉泰
  • 出版社講談社
  • ISBN9784062579223
  • 発行2015年6月

分子レベルで見た触媒の働き / 反応はなぜ速く進むのか

化学反応には触媒が必要であるということは、化学を学んだ人なら誰でも知っていることです。では、なぜ触媒は、触媒としての働きをするのでしょうか? それを解き明かすには、触媒の表面で起こっていることを、分子レベルで調べる必要があります。本書は最新の表面科学の研究で明らかになったミクロでダイナミックな触媒の働きを、高校化学のレベルの化学の知識で、興味深くかつ分かり易く解説します。
 透明な液体の過酸化水素水に二酸化マンガンの真っ黒な粉を入れると、ブクブクと酸素の泡が発生した。多くの人にとって、触媒との出会いはこの実験だったと思います。化学を学んだ人にとっては、触媒の重要性は言うまでもないでしょう。化学反応を進めるためには、触媒はほぼ必須です。
 では、なぜ触媒は「触媒の働き」を示すのでしょうか?
 本書は、最新の表面科学によって明らかにされつつある「触媒の働く仕組み」を、やさしく興味深く解説します。

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