先を急ぐ波、ゆっくり進む波。孤高の波、群れる波。生まれたての波、成熟した波。そして、海底を感じる波、感じない波――。波が海底を感じるとはどういうことか? 波のふるまいを左右する「波長」と「水深」のフクザツな関係とは? 身近なふしぎ現象を、数式なしでわかりやすく解き明かす。
海底を感じるかどうか、それが問題だ!
広大な海をわたる波には、2つの種類がある。
「海底を感じる波」と、「海底を感じない波」だ。
時速700kmもの猛スピードで進む津波は、つねに海底を感じている。
南極近海で生まれ、アメリカ西海岸へと到達する「うねり」は、海底を感じることなく1万kmもの長旅をこなす。
波が海底を感じるとはどういうことか?
波のふるまいを左右する「波長」と「水深」のフクザツな関係とは?
身近なふしぎ現象を、数式なしでわかりやすく解き明かす。
ご存じですか? 波の意外な素顔。
・波はどう成長するのか?――波にも「年齢」がある!
・「停止した波」はなぜ存在しない?――これ以上遅くなれない「最低スピード」がある!
・海水浴で危ないのはどこ?――「波の静かな場所」が要注意!
・「波の高さ」って?――じつは、予報の2倍の高さの波が来る!