仔犬のティーカップは、みんなに注目されたくて、街角で毎日、芸をしていました。聴衆からごほうびをもらうこともあります。ある日のこと、いつものように芸を披露しているところに、ベルが通りかかりました。そして、ティーカップの芸を見て、足をとめたのです。その時、ベルのイヤリングが太陽に反射して光り、ティーカップはまぶしくてよろけてしまいました。そして、頭の上にのせた(食器の)ティーカップが落ちて割れてしまいったのです。聴衆はその場から離れていきましたが、ベルはカップのかけらを拾って、ティーカップをお城へ連れていきます。カップを修理して、ティーカップにごちそうし、もてなしました。ティーカップはハープをひくなどして、精一杯の芸をしてみせます。これまで夢だった”スター”になれた気がしました。それも、”ベルのスター”に! ベルのロイヤルペットになったいまも街角の芸は続けています。今度は失敗しないように、サングラスをかけて!