「わたしは自分のこころの中を人に見られたくない。そもそも心理学を科学とみることに、問題があると密かに思っている」という画家・安野光雅と、「いまの世の中には『常識でない常識』がまかり通っているところがあって、それを信じて不幸になったり、損をしたりしている人があまりに多いので、もう少しそのあたりを掘り返して、考えなおしてみる必要があるのではないか」という臨床心理学者・河合隼雄が、家族の問題、子どもの問題、心の問題等々、いま私たちが直面している身近な大問題を掘りさげる。