本書のテーマはセールスだ。だが、あなたがこれまでに読んだ(あるいは無視した)どんなセールス本とも異なる。それは、自動車の販売でもミーティングでアイデアを売り込むのでも、あらゆる側面において売るという行為が、過去一〇〇年の間よりもこの一〇年の間に大きな変貌を遂げたからだ。売るということに関してわたしたちが抱く認識のほとんどは、崩れかけた前提のうえに築かれている。(はじめに)
実際に商品の売買を伴わなくても、売り上げをあげるような商取引でなくても、現代人はかなりの時間を、他人を動かして影響を与えることに費やしている。
具体的には、相手を説得したり、容認を求めたり、あるいはなにがしかの資源(リソース)と引き換えに利益を提供したりしている。
つまり、現代人は誰もがセールスパーソンなのだ。
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