非常時、患者さんの巡回をはじめ、病院の日常をできうる限り継続しようと皆を牽引した、森安Dr.のプロフェッショナルな行動。
一方、当初の情報と全くかけ離れた当該病院の実情を目の当たりにしたDMAT矢野Dr.の臨機応変であり必要な措置をとるための尽力もまたプロフェッショナルな行動。
森安Dr.が記した3・11から5日間の石巻市立病院での記録をもとにまとめられた本書は、読者を引き込み、一気に読了させる緊迫感に包まれています。
緊急時医療の在り方についても様々な問題提起をする本書は、医療現場で働くすべての人にとっても貴重な記録となっています。