第3回公判は、東京での第1回公判を受けて、原発事故をめぐる刑事責任の解明を課題としました。起訴状は第1回公判において公表されたので、第1集(さんいちブックレット001)に収録されています。本書には、第3回公判における申立人意見陳述、証人尋問及び法廷決定第3号を収録していますが、決定第3号は政府、東 電及び原子力安全・保安院などの責任者たちの犯罪事実を明らかにし、責任の所在を突き止めることに集中しました。その帰結は、福島原発事故に関する刑事告訴運動と共通の認識に立っていると言えます。