20世紀の巨匠ル・コルビュジエの生涯を辿り、代表的な作品を訪ねる巡礼記。西欧の理性的な精神を受け継ぎ、工業社会の新たなパルテノンを樹立した初期の作品サヴォア邸、後年になって近代建築への反省をも含め、自然の秩序に基づく人間の尺度によるロンシャン礼拝堂などの創造の過程を探る。