左大臣の命で、紀伊に妖し退治に行くことになった玲雅と真澄。この旅行を機に真澄との関係を進展させたい玲雅だが、なぜか賀茂家の当主・正直も同行することになり、うまくいかない。到着早々、黄泉童子と呼ばれる強大な妖しに襲撃された一行。だがそのとき、真澄は黄泉童子の傍らに巫女の霊がいることに気づいた。この土地にまつわる、荒ぶる妖しと巫女の悲しい伝説を知った真澄たちは…。