僕はウィル・クリップ。喧嘩をして出て行った彼女が、活字中毒者と呼んでいたほどの本好きだ。失業中で、あまり金はないが、時間はたっぷりある。図書館に本を返した帰りに僕は古本屋で不思議な本を見つけた。背表紙にタイトルがない。ページをめくると『夜の家の魔女』『夢の糸』『精霊の壺』という三つの題目が現れた。その本を手に入れてから僕のまわりで次々と奇怪な事件が起こり…。