教師になりたいという夢を捨て、アズバドル村の自警団に入団した14歳の少年ティハノ。そんな彼の相棒になったのは、同い年の少女シャナ。村人からは、"狼憑きの娘"と怖れられている。シャナはまだ、ティハノに心からの笑顔を一度も見せていないのだが-。イーグと出会う前の、シャナとティハノを描いた表題作他、「汝、花の香に惑う者たちよ」「汝、水底に眠る者たちよ」の2本を収録。